第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PD-38
発表題目 伐採の空間分布に関する県ごとの要因の予備的な分析
Prefectural Analysis of Logging Spatial Distribution: A Preliminary Study of Contributing Factors
所属 (国研) 森林研究・整備機構 森林総合研究所
要旨本文 実効性の高い森林計画を策定するためには、対象地域の林業の傾向や伐採が行われやすい林地の条件を正確に把握することが不可欠である。本研究では、全国47都道府県ごとに、民有人工林における皆伐の発生に影響を与える林地の条件を予備的に解析した。解析では、階層ベイズ法を用いた。モデルを構築するにあたり、皆伐の有無はベルヌーイ分布に従い、そのパラメータは斜面傾斜と道からの距離の二次関数を変数とするロジスティックモデルに基づいていると仮定した。皆伐に関しては2010~2019年に行われたものを対象とし、衛星画像から位置を推定した。分析結果から、急傾斜地や道から遠い林地では全国的に皆伐が発生しにくい傾向が見られた。ただし、影響の度合いは県ごとに異なった。本研究により、伐採の空間配置には県ごとの特色があり、持続可能な森林管理のためには各地域の傾向に基づいた計画が必要であることが示唆された。今後の研究では、より多様な空間的条件や年間素材生産量の影響についての詳細な分析を行う予定である。
著者氏名 ○山田祐亮1 ・ 志水克人2 ・ 平田晶子3 ・ 小南裕志4
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所生物多様性・気候変動研究拠点 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域
キーワード 伐採傾向, 全国解析, Landsat, GIS
Key word Logging tendencies, Nationwide analysis, Landsat, GIS