第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PD-54 |
発表題目 | 地上型3Dレーザースキャナを用いたスギ根元曲がり木の評価 Evaluation of bend trees of Japanese cedar using a terrestrial 3D laser scanner |
所属 | 富山県農林水産総合技術センター森林研究所 |
要旨本文 | 近年、森林資源量を効率的に把握するための手法として地上型3Dレーザスキャナ(以下、TLS)の活用が広まりつつある。針葉樹人工林を対象としたTLS計測では、立木の本数や配置、胸高直径などを実用的な精度で取得できることが確認されている。一方、TLSによる樹幹の曲がりの計測や丸太矢高の推定について検討された例は少なく、その実用性に関する評価は定まっていない。そこで、根元曲がりを有するスギ林分を対象にTLS計測による丸太矢高の推定可能性について検討した。富山県魚津市松倉地内のスギ人工林においてTLS計測を行い、計測した立木のうち46本を伐倒・造材し、造材された丸太の矢高を測定した。TLS計測によって得られた調査林分の樹幹構成レーザ点群を対象に、高さ30 cm毎に樹幹横断面点群の近似円を作成し、1番玉丸太に相当する近似円群の中心点から丸太矢高を算出した。丸太矢高についてTLS計測による推定値と実測値を比較するとTLS計測の矢高は実測に比べ総じて低くなった。TLS計測値と実測値との回帰分析を行ったところ統計的に有意な関係が得られ(p < 0.001)、この回帰式を用いることで林分のTLS計測から丸太矢高を推定できることが示された。 |
著者氏名 | ○図子光太郎 |
著者所属 | 富山県農林水産総合技術センター森林研究所 |
キーワード | 地上型3Dレーザースキャナ, スギ, 根元曲がり木 |
Key word | terrestrial 3D laser scanner, Japanese cedar, bend trees |