第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-13(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | ヒノキ林縁個体の1次枝と2次枝における心材と辺材の軸方向分布 Heartwood distribution in primary and secondary branches of Chamaecyparis obtusa trees on the forest edge |
所属 | 信州大学 |
要旨本文 | 成長した幹や枝では、古くなった辺材が心材へと移行する。一般的に、幹では辺材幅が一定に保たれるように心材が分布する。一方で、89年生ヒノキ林縁個体の一次枝では、幹と異なり根元で狭い辺材分布を示していた。すなわち大枝全体の辺材量を把握するためには、幹とは異なる法則性を前提にする必要があり、さらにこの違いが1次枝と2次枝の間にも認められる可能性が出てきた。そこで、本研究では2次枝における心材分布を調査した。枝のサイズを表す基部直径を用いた心材体積率および心材分布範囲の非線形モデルでは、2次枝は過小評価された。また、基部直径に対する心材形成開始箇所から枝先端までの長さの関係では、2次枝は過大評価された。一方で、基部直径に対する心材形成開始箇所の木部直径の関係は、次数間で大きな差はなかった。すなわち心材形成箇所の木部直径は変わりないが,2次枝の特徴として,より先端から始まり,また心材体積率と心材分布範囲は大きくなることが挙げられた。ただし、これらの枝には光環境の違いがある。今後、光環境の条件を統一することで次数による違いが明確になると期待される。 |
著者氏名 | ○伊藤太陽1 ・ 安部有佳子2,3 ・ 城田徹央2 ・ 岡野哲郎2 |
著者所属 | 1信州大学大学院総合理工学研究科 ・ 2信州大学農学部 ・ 3林野庁 |
キーワード | ヒノキ, 心材, 辺材, 林縁個体, 枝 |
Key word | Chamaecyparis obtusa, heartwood, sapwood, trees on the forest edge, branch |