第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-15 |
発表題目 | オニグルミの更新初期における生育特性および好適な立地環境 Growth characteristics and suitable site environment in the early regeneration stage of Juglans mandshurica |
所属 | 岩手大学 |
要旨本文 | 森林の多面的機能の活用を目的とした広葉樹利用が注目される中、家具やクラフト材として人気のあるオニグルミは重要な樹種である。造林確実性を伴った施業方法の提案に寄与するため、オニグルミが発芽・生育しやすい立地環境を解明することを本研究の目的とした。オニグルミの初期生育特性を調べるために、発芽実験およびDBH 5cm 以上のオニグルミの毎木調査を行った。その後、オニグルミの好む立地を把握するために、地形図等から算出した立地環境(林相・標高・傾斜角)と併せて解析した。圃場における種子の発芽実験では、土壌中に埋設しなかった種子からの発芽は確認されず、5cm深・10cm深に埋設した種子では平均発芽率が 80%以上を示した。オニグルミ成木の分布については、個体数と立地環境に有意な関係性は無かったが、DBHでは有意な関係性が確認された。DBHの大きい個体の立地環境から、直播造林の場合には陽光が十分に当たり、水はけの良い箇所で行うのが良いと考えられるが、天然更新補助作業を用いる天然林施業の場合は、加えて、種子散布後に表層土壌を混ぜ込むなど、種子を土壌中に埋設する作業が必要であると示唆された。 |
著者氏名 | ○山崎遥 ・ 田中亜季 ・ 石田恵莉 |
著者所属 | 岩手大学農学部 |
キーワード | 広葉樹, 天然更新, 種子散布 |
Key word | broadleaf tree, natural regeneration, seed dispersal |