第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
---|---|
開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-19 |
発表題目 | 茨城県のヒノキ人工林における列状間伐、下層間伐後の成長と生存 Growth and survivorship of planted Japanese cypress trees after different thinning methods in Ibaraki prefecture |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | 手入れ不足の人工林に列状間伐を行う事例が多く見られ、伐採時の被害状況や成長について継続して調査を行うことが必要である。茨城県城里町のヒノキ人工林に列状間伐と下層間伐の調査区を設定した。下層間伐林(3区)は1974年に植栽、2007年(33年生、2400本 ha-1)に本数比20%で主にDBH15cm未満の立木が伐採された。列状間伐林(4区)は1965年に植栽、2008年(43年生、2400~2500本 ha-1)に2伐5残(間伐率28%)の列状間伐を入れた。伐採列に面した列を「外列」、それ以外を「内列」と呼ぶ。2009年~2023年に4回の毎木調査を行った。伐採時に外列で11.6%、内列2.2%に被害が見られた。2010年には外列で8%、内列で6%に雪害が見られ、重大な被害は外列の小径木に限られた。下層間伐林では伐採時の被害、雪害が見られなかった。2009~2023年の生存率は外列95%、内列91%、下層間伐林で97%であった。この間の肥大成長は外列、内列、下層間伐林の順に有意に小さくなった。列状間伐において残存列が大きいと内列の立木が増え、林分全体の成長、生存率が落ちることが懸念される。 |
著者氏名 | ○太田敬之1 ・ 仲田昭一2 ・ 中山優子2 ・ 菊池敏男2 ・ 須崎智応3 ・ 鈴木和次郎4 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2林野庁関東森林管理局森林技術・支援センター ・ 3林野庁茨城森林管理署 ・ 4元・只見ブナセンター |
キーワード | 胸高直径, 品等, 伐採列 |
Key word | diameter at breast height, tree quality, cutting row |