第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-2(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 間伐年度の違いと下刈りの有無がブナ当年生実生の生存・成長に与える影響 Effects of years after thinning and weeding on survival and growth of current-year beech seedlings. |
所属 | 新潟大学 |
要旨本文 | ブナ二次林において持続的な用材生産を実現させるためには、豊作により芽生えた実生を育成するための更新技術が必要である。間伐による林床の光環境の改善が有効であると考えられるが、間伐から年数が経過すると繫茂した下層植生 により、ブナ実生の生存・成長が阻害される可能性がある。本研究では間伐からの経過年数の違いと豊作に合わせた低木層を含む下層植生の下刈りが、ブナ実生の生存・成長に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。調査は新潟県魚沼市のブナ二次林にて行った。2019~2022年 の間伐林分及び未伐林分それぞれに16~20個 の1m×1m方形区を設置し、その3分の1を下刈り試験区とした。方形区内に2023年の春に芽生えたブナ当年生実生を対象に、同年秋の生存率、幹直径、冬芽サイズ等を測定した。その結果、生存率・幹直径・冬芽サイズは間伐からの経過年数が小さい林分および 経過年数が大きい林分の下刈り試験区で大きくなった。発表当日は光環境と地上部・地下部バイオマスとの関係や次年度の成長への投資量についての解析結果等も加え、実際の森林施業を踏まえた有効な更新技術について考察する。 |
著者氏名 | ○庄司風1 ・ 塚原雅美2 ・ 伊藤幸介2 ・ 田中樹己2 ・ 柴田嶺1 |
著者所属 | 1新潟大学農学部 ・ 2新潟県森林研究所 |
キーワード | ブナ当年生実生, 間伐, 下刈り, ブナ二次林, 天然更新 |
Key word | current-year beech seedlings, thining, weeding, secondary beech forest, natural regeneration |