第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-28 |
発表題目 | 若齢スギおよびヒノキ人工林における樹冠サイズからみた初回閉鎖タイミング Assessing the timing of initial canopy closure in young sugi and hinoki plantations based on crown size |
所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 九州支所 |
要旨本文 | 近年、我が国では育林コストの削減を目的とし、植栽本数を従来の2500~3000本/haから減らす低密度植栽が試行されている。ただし、植栽密度の低下は林冠閉鎖を遅延させ、下刈りや除伐コストを増加させることが懸念されている。低密度植栽時の遅延の程度を明らかにするためには、樹冠の成長予測を行い林冠閉鎖林齢の推定を行う必要がある。本研究では従来密度および施業での植栽、育林がなされてきた複数のスギとヒノキの若齢人工林の樹冠のサイズデータを基に樹冠の成長曲線の予測を行い、林冠閉鎖タイミングの推定を行った。調査地は宮崎大学農学部附属フィールド科学教育研究センター田野フィールドの3~17年生のスギとヒノキ人工林とした。スギは2500本/ha, ヒノキは3000本/haの密度で植栽され、どの林分も下刈りや除伐が適宜行われている。調査は10m×10mの方形プロットを設定し、プロット内の植栽木の樹冠幅、樹高、直径、枝下高の測定を行った。本研究では、リチャーズ関数式を基とした樹冠幅の成長曲線に基づいて、樹冠幅が植栽間隔と同等となる林齢を閉鎖林齢として推定した。その結果、本調査地のスギ、ヒノキ人工林の閉鎖林齢はそれぞれ10年生時、8年生時となった。 |
著者氏名 | ○山岸極 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 |
キーワード | 樹冠幅, 樹冠長, 林冠閉鎖 |
Key word | crown width, crown length, canopy closure |