第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-29 |
発表題目 | 2・4成長期目のスギ植栽木に対するササ型と落葉広葉樹型植生の競合状況 Competition of 2 or 4 year old sugi planted trees between sasa- and deciduous-tree-dominated vegetation |
所属 | 島根県 |
要旨本文 | スギ再造林地で優占する異なる競合植生種に着目し,スギ植栽木との競合の状況を明らかにすることを目的とした。調査地はササ類または落葉広葉樹類が優占する林分(「ササ型」および「落葉広葉樹型」)を対象とし,2,4年生を1林分ずつ,計4林分とした。2023年7月に調査プロット内の全木について,スギ樹高,競合植生種名,植生高,垂直的な競合状況を記録した。結果として,ササ型の2年生のスギ樹高は96.4±21.1cm(平均値±標準偏差)植生高は75.5±24.6cm,4年生では154.9±57.2cmと87.2±27.0cm,落葉広葉樹型の2年生では111.0±25.9cmと100.2±34.1cm,4年生では240.8±57.5cmと145.2±42.5cmであった。スギ梢端が露出している個体の割合は,ササ型の2年生が66%,4年生が84%,落葉広葉樹型の2年生が49%,4年生が92%であった。4年生の2林分では梢端が露出している個体割合がいずれも80%以上と高く,今後生じうる被圧による影響も小さいと考えられたため,下刈りを省略できる可能性がある。いずれの試験地においても下刈り省略区を設けており,2・4成長期目の下刈り省略の可否について今後確認したい。 |
著者氏名 | ○安達直之 |
著者所属 | 島根県中山間地域研究センター |
キーワード | 下刈り省力, 先駆性木本種, 被圧効果 |
Key word | labor-saving weeding, pioneer trees, suppression effect |