第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PE-3(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 挿し床を変えた水挿しにおける挿し穂の成長
Growth of cuttings that in water in the different cutting bed
所属 東京農業大学
要旨本文 挿し木とは、植物体の一部を用いた無性繁殖法であるが、その生育や生存のために細やかな水分管理が必要になる。本研究では、水挿しでの成長の違いを調べるために、マサキ、ヤマグワ、ヒノキを挿し木試料に用い、挿し床の条件を組み合わせて生育させ、挿し穂の成長を観察した。挿し穂は全て16cmにそろえ、切り口を楕円形に切り返し、基部から4cmまでに生えている葉を全て取り除き、残った葉の枚数を半分にして、さらに葉の面積を半分にした。容器は全て同じ大きさのプランターを用い、挿しつけ条件は、鹿沼土に挿したもの、水が漏れないように栓をし、鹿沼土を敷いてそこに挿し穂を置いたもの、プランターに栓をして挿し穂を置いたものの3つの条件で各20本準備した。水位を合わせるために、挿し穂をおいた位置から4cmのところに印をつけておいた。週に2回ほど成長の様子を観察し、土に挿したものはpFメータの値を元に潅水し、水挿しのものは印よりも水位が下がったら水を追加した。半年後に掘り取り、葉や根の重量、根の成長の向きなどを計測した。その結果、樹種ごとに挿し床の違いによる成長の様子が異なることが示された。
著者氏名 ○戸田翔子1 ・ 上原巌2
著者所属 1東京農業大学大学院地域環境科学研究科 ・ 2東京農業大学地域環境科学部
キーワード 挿し木, 挿し床, T/R率, 含水率, 根の伸長方向
Key word cuttings, cutting bed, top /root ratio, water content, root growing direction