第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-31 |
発表題目 | 下刈り方法の違いがカラマツ植栽苗の成長とシカ食害に及ぼす影響 Effects of different weeding methods on growth of Japanese larch seedlings and damage of deer feeding |
所属 | 鳥取県林業試験場 |
要旨本文 | 鳥取県東部を中心にニホンジカ(以下、シカ)による植栽木への食害は深刻な状況にあり、植栽と同時に防獣柵の設置や忌避剤散布などの食害対策がほぼ必須となっている。既報では植栽したスギの樹高が120cmを超えると頂端へのシカ食害がほとんど無くなるとの報告がある。そこで、苗木が120cm程度の大きさに成長するまで下刈りを省略し、下草を繁茂させることでシカの食害を軽減できるか試みた。試験は、鳥取県東部のシカ生息密度の高い地域にカラマツポット苗を植栽し、7月下旬に行った下刈りを、全刈り区(通常の下刈り)、高刈り区(刈高約40cm)、無下刈り区の3つに分け、定期的に苗木の食害及び成長を調査した。また7月上旬に各区に自動撮影カメラを設置し、11月上旬までシカの出現状況を記録した。1成長期経過後の苗木の成長は下刈り方法による差はみられなかった。食害は下刈り後、いずれの処理区でも増加し、とくに全刈り区では急激に増加した。シカの出現頻度は下刈り後、全刈り区で増加、高刈り区で一旦減少後増加、無下刈り区では大きく減少した。これらのことから、下刈りを省略することでシカ出現頻度が減少し、食害の軽減に一定の効果があることが示唆された。 |
著者氏名 | ○池本省吾 |
著者所属 | 鳥取県林業試験場 |
キーワード | カラマツ, 下刈り, シカ食害, 成長 |
Key word | Japanese larch, weeding, deer feeding damage, growth |