第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-36 |
発表題目 | 九州産スギ6品種の地上部一次生産量と窒素利用 Aboveground net primary production and nitrogen use of six Cryptomeria japonica cultivars from Kyushu |
所属 | 九州大学 |
要旨本文 | 遺伝子型と表現型可塑性がスギ品種の生育に及ぼす影響を評価するために,九州大学,宮崎大学,鹿児島大学,愛媛大学演習林の5つのサイト(粕屋,田野,椎葉,高隈,米野々)に共通実験圃場が設定されている。このうち椎葉と高隈で地上部の成長量とリターフォール量ならびにリターフォール中の窒素濃度を測定した。本発表では,クモトオシ,ヤイチ,オビアカ,ヤブクグリ,メアサ,アヤスギの6品種の地上部純一次生産(ANPP)と窒素利用について報告する。地上部バイオマスが大きい早生型のクモトオシとヤイチおよび中生型のオビアカは地上部成長量も大きかった。地上部バイオマスが大きくANPPも大きい椎葉では,リターフォール量も成長量と同様の傾向を示したが,高隈では品種による違いは見られなかった。バイオマスあたりのリターフォール量は晩生型のメアサとアヤスギで大きかった。ANPPは両サイトとも成長量と同様の傾向を示した。リターフォールによる林床への窒素供給量は,椎葉ではクモトオシとヤイチで大きかったが,高隈では品種による差は小さかった。以上のことから,生産性の高いサイトでは品種による窒素循環量の差が大きくなることが示唆された。 |
著者氏名 | ○榎木勉1 ・ 鵜川信2 ・ 石井弘明3 |
著者所属 | 1九州大学農学部附属北海道演習林 ・ 2鹿児島大学農学部 ・ 3神戸大学大学院農学研究科 |
キーワード | 成長量, リターフォール, 窒素利用, アロケーション, 樹冠 |
Key word | growth, litterfall, nitrogen use, allocation, tree crown |