第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-4(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 多摩地域の人工林での天然更新による広葉樹の導入 Restoration of broad-leaves trees by natural regeneration in artificial forest at Tama region, Tokyo |
所属 | 東京農工大学 |
要旨本文 | 単層の針葉樹人工林から、生物多様性に配慮した針広混交林の複層林構造への転換が求められている。その成立には、林冠の通過光と下層へ侵入させる樹木との関係が重要であるものの研究事例は多くない。本研究では、東京都檜原村の高齢スギ・ヒノキ人工林内と皆伐地において、林床の光量と光質、侵入樹木と植生、散布種子、埋土種子を複合的に調査し、広葉樹の導入と天然更新の可能性を検討した。人工林、皆伐地ともに広葉樹林や針広混交林に隣接している。各調査地で9か所ずつ、ライトアナライザー(LA-105)と全天写真を用いた光環境調査、1m×1m区画で高さ5cm以上の下層植生調査、散布種子および埋土種子調査を実施した。その結果、光環境は相対光合成光量密度、開空度からの算出ともに、皆伐区(61.7%)>スギ林区(11.9%)>ヒノキ林区(6.0%)の順に明るく、R/FR(赤色光/遠赤色光の比)も高かった。皆伐区では下層植生の密度が高く樹高1m以上の高木種もみられた。スギ林区とヒノキ林区では、スギ林区で下層植生の密度が高かったものの、両区とも樹高80cm以上の高木種はみられなかった。本発表では、さらに光環境と散布種子、埋土種子についても議論する。 |
著者氏名 | ○新井勝利1 ・ 岩井亮人2 ・ 久保海月2 ・ 瀬戸裕里加1 ・ 崔東寿3 ・ 戸田浩人3 ・ 村瀬美美4 |
著者所属 | 1東京農工大学大学院農学府 ・ 2東京農工大学農学部 ・ 3東京農工大学大学院農学研究院 ・ 4株式会社東京チェンソーズ |
キーワード | 将来木施業, 種子散布, 光環境, 有用樹, 東京都檜原村 |
Key word | Future Tree Management, seed dispersal, light environment, usefull trees, Hinohara village, Tokyo |