第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
---|---|
開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-42 |
発表題目 | 流域界ごとの環境不均一性とスギ樹高成長 Relationship between environmental heterogeneity by watershed boundary and Japanese cedar tree height growth |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | 流域界とは、河川を流れる水のもとになる降水や雪の流れ込む範囲である。日本には、1級河川の流域に限っても100を超える流域界がある。自然環境要因から形作られる流域界だが、地域の経済や文化の基盤として古くから重要な意味を持ってきたことが指摘されている。さらに近年では、流域治水や流域管理システムなど流域を単位とした国土計画の見直しが進んでいる。本研究では、流域界を単位とした林業のあり方を検討するため、流域界ごとの気候や地形等の環境要因とスギ人工林の樹高成長との関係について定量評価することを目的とした。 解析は、国内の複数のモデル地域において、航空機LiDARより得られた樹高データを応答変数、気候要因(暖かさの指数、最寒月最低気温、夏期降水量、冬期降水量)、地形条件(傾斜、TWI、SRIA、上部集水域面積など)、林齢を説明変数に統計モデル(randomForest)を用いて定量解析を行なった。解析の結果、実測値とモデルによる予測値とはよく対応した。規定要因として、林齢が重要であることは共通していたが、温暖多雨な西日本ではTWIや傾斜など地形要因が、寒冷な地域では暖かさの指数などの気候要因がスギ樹高成長に対して重要だった。 |
著者氏名 | ○中尾勝洋 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 |
キーワード | 地位, 航空機LiDAR, 機械学習 |
Key word | Site index, Aircraft LiDAR, Machine learning |