第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-46 |
発表題目 | 落下した球果から採種したコウヨウザン種子の発芽率 Germination rate of Cunninghamia lanceolateget from fallen cone |
所属 | 京都府農林水産技術センター |
要旨本文 | コウヨウザンは早生樹として注目されており、京都府でも優良系統の選抜のため府内のコウヨウザンから遺伝資源を収集しているが、府内のコウヨウザンは大半が高齢の巨木であり、穂木・種子とも採取できない個体も多い。コウヨウザンは枝ごと落葉するという性質から、開いていない球果が落下していることが多いため、こうした落果球果から遺伝資源を収集できるか調査した その結果、調査した27箇所中22箇所で開いていない球果が落下しており、種子を採取することが可能だった。採取した種子に対しては、過マンガン酸カリウムによる消毒処理が有効だった。令和4年度までに採取許可が得られた8箇所について育苗を試みるとともに、採取量の多かった7箇所の発芽率を調査した結果、種子の発芽率は0~29%で箇所により差が大きく、2箇所は発芽が見られなかったが、4箇所については苗木を育苗することができ、萌芽や枝からの球果の採取が困難な個体でも、落果した球果から採取した種子で遺伝資源の収集が可能であると判断された。 |
著者氏名 | ○藤田徹 |
著者所属 | 京都府農林水産技術センター森林技術センター |
キーワード | コウヨウザン, 発芽率, 遺伝資源 |
Key word | Cunninghamia lanceolate, germination rate, genetic resources |