第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-51 |
発表題目 | 壮齢スギ人工林における収穫間伐後15年間の下層植生の変化 Changes in understory vegetation in a mature cedar plantation forest 15 years after thinning |
所属 | 新潟県森林研究所 |
要旨本文 | 公益的機能の維持・向上を目的とした間伐などの効果検証方法を検討するため、収穫間伐を行ったスギ人工林2林分の下層植生を調査した。調査地は、新潟県村上市内に位置し、間伐時(2006年)の各林分の林齢は55年生と60年生、事業計画上の材積伐採率は40%である。調査は、0.1haの固定調査プロット内の樹高2m以上の広葉樹の記録と、植生調査(2㎡×40か所)とし、間伐前とその後2022年までの15年の間、1~2年間隔で実施した。その結果、広葉樹の種多様度(H')は伐採の影響で一時的に減少した後、伐採前より増加した。H'の値と、植生調査枠内の階層数及び最大階層の高さは15年目まで増加し、その変化量は斜面上部で大きい傾向があった。草本層の植被率は2~7年で最大となった後減少し、その後一定で推移した。以上から、本調査林分においては間伐による作業効果が15年目まで継続していることが確認できた。そして、効果検証のための調査方法としては、沢筋、尾根筋にかけて偏りのないように固定調査プロットを配置した上で10年以上の反復調査が有効であることが示唆された。 |
著者氏名 | ○塚原雅美 ・ 伊藤幸介 |
著者所属 | 新潟県森林研究所 |
キーワード | 広葉樹, 階層構造, 植被, 種多様度, 斜面位置 |
Key word | broad-leaved tree, stratification, vegetation cover, species diversity, slope position |