第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PE-6(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 放置広葉樹林の再生-萌芽更新の可能性-
Restoration of abandoned broadleaf forests-Potential of regeneration by coppice-
所属 福島大学
要旨本文 気候変動対策として、CO2吸収源である森林を持続的に利用していくことが求められている。一方で、日本国内の広葉樹林は燃料革命や林業の衰退の影響を受け、利用が停滞している。利用のオプションとして大径木化による用材利用と短伐期のしいたけ原木林や燃料材としての利用が考えられる。福島県の一部では放射性セシウムの汚染の影響でしいたけ原木としての利用が停止している。かつての薪炭林で行われていた「萌芽更新」は初期生長が早く,造林コストが低減できるが,このまま利用が停止すると,林分の高齢化による萌芽率の低下が懸念される。そこで,二本松市にある伐採予定,および昨年度伐採された林齢20〜40年の広葉樹林を調査し、林分構造と伐採後の萌芽更新の状況を調査した。主要な樹種はコナラ,クヌギ,クリ,ミズナラ,ヤマザクラ,モミ,そしてケヤキであった。本調査地では広葉樹の萌芽更新は順調であり,林齢,株サイズによる違いは見られなかった。調査地の斜面方位や傾斜、位置を環境要因として、伐採根の樹種、伐採高、根株径、萌芽数、萌芽枝の長さ、樹齢から放置広葉樹林の萌芽更新の可能性と萌芽率に影響を与える要因について分析を行う。
著者氏名 ○森田惇平1 ・ 金子信博2,1 ・ 福島慶太郎2,1
著者所属 1福島大学食農科学研究科 ・ 2福島大学食農学類
キーワード 広葉樹, 萌芽更新, 森林再生, 再造林
Key word broadleaf, coppice, forest restoration, Reforestation