第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PE-8(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | モンゴル北部のカラマツ-シラカンバ林の混交状態とバイオマス Species composition and aboveground biomass of mixed Larix sibirica and Betula platyphylla forests in Northern Mongolia |
所属 | 信州大学 |
要旨本文 | モンゴル北東部Khentii山脈の森林-ステップ帯では,北向き斜面に主にシベリアカラマツとオウシュウシラカンバから構成される森林が,南向き斜面にステップが広がる独特の景観を呈する。本研究では北向き斜面においてカラマツとシラカンバの構成割合が異なる8林分を選定し毎木調査と現存量推定を行った。これらはカラマツがほぼ一斉に成立したカラマツ優勢タイプⅠ,カラマツが断続的に更新し,シラカンバがやや混成するカラマツ優勢タイプⅡ,少数のカラマツ大径木の下にシラカンバの純林が形成された混交林タイプⅠ,さらに僅かなカラマツ大径木の中層または下層に若いカラマツとシラカンバが更新したと考えられる混交林タイプⅡに分けられた。地上部バイオマスは,カラマツとシラカンバの胸高断面積合計の重回帰モデルから説明され,それぞれの寄与は同程度であった。その一方で現存するカラマツ胸高断面積合計に対して,シラカンバの胸高断面積合計は混交林では不十分であった。すなわち,カラマツ大径木が残存する林分において,シラカンバはカラマツと同様に地上部バイオマスを支える要素として重要であるが,その成長量は十分とはいえなかった。 |
著者氏名 | ○飯田義人1 ・ 城田徹央1 ・ 守口海2 ・ 安江恒1 ・ 倉田遼大1 ・ 松浦陽次郎3 ・ Gerelbaatar, Sukhbaatar4 ・ Nachin Baatarbileg4 |
著者所属 | 1信州大学農学部 ・ 2高知大学農林海洋科学部 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所企画部 ・ 4モンゴル国立大学環境・森林技術学部 |
キーワード | モンゴル, 混交林, 現存量, 枯死量 |
Key word | Mongolia, mixed forest, biomass, necromass |