第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PF-1 |
発表題目 | ヒノキのゲノム編集に向けた遺伝子組換え系の効率化 Improvement of genetic transformation efficiency for genome editing in hinoki cypress |
所属 | 森林研究・整備機構 |
要旨本文 | ゲノム編集は、狙った遺伝子に変異を導入する技術であり、新しい育種技術として期待されている一方、ヒノキにおいてはゲノム編集技術が確立されていない。植物におけるゲノム編集は、遺伝子組換えを伴うため、効率的な遺伝子組換え系が確立されている必要がある。そこで本研究では、ヒノキにおける遺伝子組換え系の効率化を行った。 ヒノキの遺伝子組換え系は谷口ら(Plant Cell Rep. 2005, 23:796-802)により報告されているアグロバクテリウム法を基盤とし、改良を試みた。まず、ヒノキ精英樹の11家系より不定胚形成細胞をそれぞれ複数系統樹立し、スギの緩速予備凍結法に準じた方法により凍結保存を行った。不定胚形成能の高い家系の異なる4細胞系統を供試材料とし、緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を可視化マーカーとして、スギのペーパーウィックによるアグロバクテリウムとの共存培養法(Plant Biotechnol. 2020, 37:147-156)の効果を検証した。その結果、GFP蛍光を有する組換え細胞が1gの不定胚形成細胞あたり約20~180系統と高い効率で得られ、これらは不定胚を経由して植物体へ再生した。現在、本遺伝子導入法を用いてゲノム編集技術への適用性を検証している。 |
著者氏名 | ○小長谷賢一1 ・ 七里吉彦1 ・ 平尾知士2 ・ 楠本大3 ・ 谷口亨1 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林バイオ研究センター ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 3東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林千葉演習林 |
キーワード | 凍結保存, 不定胚, GFP, 形質転換, Chamaecyparis obtusa |
Key word | cryopreservation, somatic embryo, GFP, transformation, Chamaecyparis obtusa |