第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PF-17(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 センダン挿し木を利用した難発根性要因の検証
Understanding the phenomenon of no adventitious root induction by cuttings of Melia azedarach
所属 九州大学
要旨本文 挿し木とは、樹木の枝や茎を挿し穂とし、不定根の発⽣を促すことによって、完全な独⽴個体を得る無性繁殖法である。挿し木は九州のスギなどの苗木生産に古くから使用されているが、樹種によっては不定根を得ることが困難なものが存在する。本研究では難発根性樹種の一つであるセンダンの挿し木発根条件を検討した。センダンは組織培養や分根によるクローン増殖が既に報告されているが、再現性の高い挿し木に関する報告はほとんどない。共同研究を行う宮崎県林業技術センターでは、4月に実施した当年生シュートのエア挿しで発根を確認している。しかし、これ以降の時期での発根や挿し木の親木の樹齢によっては発根しなかった。そこで、本研究では、センダンの挿し木には、組織の形成や発達が関与すると仮定し、センダンの挿し木発根に利用する穂木の組織を観察した。さらに、組織形成にしたがって組織培養で使用されている培地を一部改変した培地に穂を挿しつけ、発根との関係を検討した。さらに、発根誘導と密接な関係があるとされるオーキシンの挙動のモニタリングに向けてセンダンのオーキシン受容体遺伝子の塩基配列を決定した。
著者氏名 ○室永藤子1 ・ 村田淳之介2 ・ 向井伸生3 ・ 三樹陽一郎3 ・ 渡辺敦史4
著者所属 1九州大学農学部 ・ 2九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 3宮崎県林業技術センター ・ 4九州大学大学院農学研究院
キーワード センダン, 挿し木, 不定根, 組織培養
Key word Melia azedarach, cutting, adventitious root, tissue culture