第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PF-2(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | CRISPR-Cas9ゲノム編集によるmiRNA156a/168aの発現抑制 Repression of miRNA156a/168a by CRISPR-Cas9 genome editing |
所属 | 東京大学 |
要旨本文 | microRNA(miRNA)は18から24塩基の一本鎖ノンコーディングRNAであり、相補的配列を持つ標的遺伝子を転写後制御する。CRISPR-Cas9ゲノム編集技術は任意の配列に二本鎖切断を引き起こし、修復の際にエラーによる変異導入や外部遺伝子導入を通じてゲノム編集を可能とする。Cas9によるDNAの特異的切断には、標的配列と相補的配列を内部に持つguide RNA(gRNA)に加え、標的配列の下流にプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)と呼ばれる特定の配列が必要である。miRNAの短い配列中にはPAMがないことがあり、その場合有効なgRNAを設計することができない。そこで、本研究ではポプラのmiR156a/168aに対して、そのプロモーター領域内の3か所にgRNAを設計し、プロモーター領域に変異を導入することで、発現が変動することを期待した。プロモーター領域のPCRおよびシーケンシングの結果、数百から1000塩基程度の塩基欠失が確認され、RT-qPCRによりmiR156a/168aの発現低下が認められた。また、それに伴いmiRNA156a/168aの標的遺伝子の発現が上昇した。本研究はプロモーター領域の編集によるmiRNAの転写レベルでの発現調整の可能性を示した。 |
著者氏名 | ○岡部信 ・ 陶媛勛 ・ 李超鋒 ・ 練春蘭 |
著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
キーワード | CRISPR-Cas9, microRNA, ポプラ, プロモーター |
Key word | CRISPR-Cas9, microRNA, poplar, promoter |