第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PF-24 |
発表題目 | 針葉トランスクリプトームの季節変化におけるグイマツ雑種F1の特性 Seasonal variation in the transcriptome of Japanese larch, Kuril larch and hybrid larch needle leaves |
所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 林木育種センター 北海道育種場 |
要旨本文 | グイマツを母樹、カラマツを花粉親とするグイマツ雑種F1は成長や材質、耐鼠性に優れ、北海道では非常に需要が高い。現在、特定母樹「中標津5号」を母樹とするクリーンラーチが主要な品種として普及しているが、遺伝的多様性の観点からさらなる優良品種の開発が求められる。効率的に品種開発を進めるためには、その雑種強勢の発現機構を明らかにする必要がある。本研究では、葉のフェノロジーにおける雑種特性が成長における雑種強勢の一要因になり得ると考え、グイマツ雑種F1品種「北のパイオニア1号」とその母樹であるグイマツ「留萌1号」と、花粉親であるカラマツ「諏訪14」の針葉におけるクロロフィル量および遺伝子発現の季節変化を調べ、比較した。クロロフィル量については5月下旬から11月上旬までの期間、約2週間ごとに調査し、トランスクリプトーム解析は1ヶ月ごとに行った。クロロフィル量においてグイマツ雑種F1はカラマツとグイマツの中間的な季節変化を示した一方で、遺伝子発現プロファイルは開葉期には開葉の早いグイマツに、黄葉期は黄葉の遅いカラマツにそれぞれ類似している傾向が見出された。 |
著者氏名 | ○福田陽子1 ・ 三嶋賢太郎2 ・ 永野聡一郎3 ・ 花岡創4 ・ 福田有樹5 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 4静岡大学農学部地域フィールド科学教育研究センター ・ 5国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター九州育種場 |
キーワード | トランスクリプトーム, グイマツ雑種F1, グイマツ, カラマツ, 針葉 |
Key word | transcriptome, hybrid larch, Kuril larch, Japanese larch, needle leaves |