第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PF-32 |
発表題目 | アカエゾマツの根元曲がりと幹曲がりの抵抗性に家系間差が生じる要因 The factors causing interfamily variation in the resistance to root and stem bending in Picea glhenii |
所属 | 静岡大学 |
要旨本文 | 多雪地域では、立木に雪圧等による根元曲がりや幹曲がりが生じ、材価を低下させる問題となっている。北海道の主要造林樹種の一つであるアカエゾマツでは、根元曲がりや幹曲がりの発生率に家系間差があることが明らかになっているものの、その差を生む要因については不明である。本研究では、雪圧に抵抗するための材質形質と初期成長量の効果に着目し、これらの因子が曲がりの発生しやすさと関連するかを検証した。北海道内に設定された地域差検定林2ヶ所で生育した16家系を対象に、林齢31及び32年次に木材密度を反映する指標としてピロディンのピン貫入量を、ヤング率を反映する指標として応力波伝播速度を測定すると共に、初期成長量の指標として5年次及び10年次の樹高データをとりまとめ、母樹の育種価を算出した。また、20年次調査で取得された根元曲がりと幹曲がりの評価値を用いて、曲がりの程度に対する母樹の効果を算出した。これらの評価値を用いて主成分分析を実施した結果、曲がりの発生が少ない家系では木材形質または初期成長のどちらかが優れる傾向があった。それゆえ、これらの因子が根元曲がりや幹曲がりへの抵抗性を生む要因となり得ることが考えられた。 |
著者氏名 | ○花岡創1 ・ 田邊純2 ・ 福田陽子3 |
著者所属 | 1静岡大学農学部地域フィールド科学教育研究センター ・ 2千葉大学教育学部 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場 |
キーワード | 根元曲がり, 幹曲がり, 材質, 初期成長 |
Key word | Root bending, Stem bending, Wood property, Early growth |