第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PF-33 |
発表題目 | マツ材線虫病被害地から選抜したアカマツ抵抗性候補木の材質形質の評価 Evaluation of the wood properties of Japanese red pine clones selected from damaged forest by pine wilt disease |
所属 | 岩手県林業技術センター |
要旨本文 | マツ材線虫病被害地から選抜したアカマツ抵抗性候補木の成長、材質の特性を把握するため、接ぎ木クローン集植所で胸高直径、応力波伝播速度、ピロディン陥入量を測定した。また、各形質の関係を把握するため、既報の接種検定結果から推定したマツノザイセンチュウ抵抗性の育種価と今回の測定項目の遺伝子型値の関係を解析した。調査地は岩手県奥州市に位置し、1992~2001年に県南部で選抜した抵抗性候補木を列状に集植している。樹齢は16~23年生で、測定対象は127クローン、365本である。胸高直径は7.0~27.8㎝、応力波伝播速度は2894~4137m/s、ピロディン陥入量は14.0~24.0㎜と幅があり、何れもクローン間で有意差があった。材質形質はクローン寄与率が成長形質に比べ高く、遺伝的効果が高い形質であると示唆された。各形質の関係は、応力波伝播速度とピロディン陥入量の間で弱い負の相関があったが、それ以外で相関はなく、成長形質、材質形質、抵抗性は独立した形質であると示唆された。以上から、被害地選抜の抵抗性候補木から材質形質の優良木の選抜が可能と考えられ、交雑育種により抵抗性および材質など複合形質を有する素材の育成が可能であると考えられた。 |
著者氏名 | ○丹羽花恵1 ・ 井城泰一2 ・ 宮本尚子2 ・ 蓬田英俊1 |
著者所属 | 1岩手県林業技術センター ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場 |
キーワード | 応力波伝播速度, ピロディン値, アカマツ, マツ材線虫病被害地選抜, 材質形質とマツノザイセンチュウ抵抗性形質の関係 |
Key word | Stress wave velocity, Pilodyn penetration, Japanese red pine, Selected from damaged forest by pine wilt disease, Relationship between wood properties and Pine nematode resistance |