第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PF-35 |
発表題目 | グイマツの球果含水率と種子散布との関係 Relationship between moisture content of cones and seed dispersal in Larix gmelinii var. japonica |
所属 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所 |
要旨本文 | 林木育種センター北海道育種場では、成長性、耐鼠性等が優れているグイマツ雑種F1(雌性親:グイマツ、花粉親:カラマツ)種苗の安定的な供給を目指し、北海道内各地に設定された採種園において、球果の最適な採取時期を明らかにする研究を継続している。本研究では、球果含水率と種子散布との関係を解明するため、北海道内の環境の異なる6カ所に植栽されている同一クローンを対象に、2022年の7月下旬から9月上旬まで、およそ7日間隔で連続的に球果を採取し、重量、長径、短径を計測した。充分に球果を乾燥させた後、再度計測し含水率(球果内の水分量/球果の乾燥重量)を算出した。含水率の低下のパターンは植栽地により異なっていたが、全体的には7月下旬に100%程度あった含水率は、徐々に低下し8月中旬頃からは急激に低下する傾向を示した。8月中旬は、調査対象のグイマツクローンが種子散布を開始する時期であり、球果の種鱗の開き具合に対応している球果形状比(球果長径/短径)も低下し始める時期である。球果の含水率や形状比の低下パターンの植栽地間差や、それらと環境条件とのより詳細な関係について、種子の発芽試験の結果も合わせて報告する。 |
著者氏名 | ○生方正俊1 ・ 福田陽子1 ・ 花岡創2 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場 ・ 2静岡大学農学部地域フィールド科学教育研究センター |
キーワード | 種子成熟, 採種タイミング, 採種園 |
Key word | seed maturation, seed collection timing, seed orchard |