第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PG-18(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | STS処理によるエチレン作用阻害がヒノキ科樹木の幹の傷害応答に及ぼす影響 Inhibitory effects on ethylene action by STS treatment on the wound responses of stems in Cappressceae species |
所属 | 鳥取大学大学院 |
要旨本文 | ヒノキ科樹種では幹や枝に傷害が生じたとき、昆虫や菌の侵入を防ぐために樹脂で傷口を覆い固める。傷害や菌感染をともなう様々なストレス刺激は傷害樹脂道と呼ばれる細胞間隙の形成を促すとともに樹脂の生産と流出を誘発する。このような一連の病傷害応答の誘導には植物ホルモンがシグナル伝達物質として働き、特にエチレンとジャスモン酸が重要な役割を果たしている。さまざまな植物では樹脂道形成にエチレンとジャスモン酸の相乗作用が確認されている。またエチレンの生成はジャスモン酸によって促進されることが報告されている。ヒノキ科樹種においてもこれらの植物ホルモンの働きは確認されているが、詳細な作用の効果や相互関係については不明瞭である。本研究ではヒノキ科樹木 2 樹種を用いて、植物ホルモン間のクロストークがおよぼす樹脂道形成を中心とした病傷害応答への影響について検討した。実験ではエチレンとジャスモン酸の組み合わせ処理に加え、エチレン作用阻害剤(STS)処理を試みることで、各植物ホルモンの役割を比較検討した。 |
著者氏名 | ○竹田真子1 ・ 山中啓介2 ・ 山本福壽3 ・ 岩永史子1 |
著者所属 | 1鳥取大学農学部 ・ 2鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター ・ 3智頭の山人塾 |
キーワード | ヒノキ科樹木, エチレン作用阻害, 傷害樹脂道, 脂質 |
Key word | Cupressaceae species, inhibition of ethylene action, traumatic resin ducts, lipid |