第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PG-19(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | ユーカリ属における葉内ポリフェノール含有量の種間比較 Interspecific comparison of leaf polyphenol concentration in Eucalyptus spp. |
所属 | 東京農工大学大学院 |
要旨本文 | ポリフェノール(PP)は植物の二次代謝物質であり、植食者に対する被食防衛や周辺植物に対するアレロパシーに関係している。ユーカリ属樹木は植物体内にPPを多く含むが、PP含有量の種間差や他の生理指標との関係について検討した例は少ない。本研究では、東京農工大学府中キャンパス(東京都府中市)で1年間ポット栽培したユーカリ属樹木8種(E. badjensis, E. benthamii, E. dalrympleana, E. deanei, E. dorrigoensis, E. fastigata, E. nitens, E. smithii)の葉内PP濃度、葉の全窒素・全炭素量、SPAD値、LMA(Leaf Mass per Area)、苗高を測定した。葉内PP濃度には種間差が大きく、抽出液に50%アセトン(v/v)を用いた場合では、E. nitensで214mg/gと最も濃度が高く、E. badjensisで52mg/gと最も濃度が低かった。また、葉内PP濃度は、苗高と負の相関、LMAと正の相関がみられた。これらのことから、ユーカリ属における葉内PP濃度は種間差が大きく、樹種による成長様式や被食防衛戦略の違いを考えるうえで重要な要因であることが示唆された。 |
著者氏名 | ○永嶋春輝1 ・ 戸田浩人2 ・ 崔東寿2 |
著者所属 | 1東京農工大学大学院農学府 ・ 2東京農工大学大学院農学研究院 |
キーワード | ユーカリ, ポリフェノール, 化学的防御, 二次代謝物質 |
Key word | Eucalyptus, Polyphenol, Chemical defense, Secondary motabolite |