第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PG-23 |
発表題目 | コナラにおける展葉制御機構の遺伝子発現解析 Transcriptome analysis of the regulation of leaf flush in Quercus serrata |
所属 | 国際農林水産業研究センター |
要旨本文 | 近年、気候変動による温暖化が樹木の展葉時期を変化させる可能性を示唆する研究が多く報告されており、樹木の温度に応答した展葉制御機構の理解は気候変動対応の観点から重要な課題となっている。温帯樹木の展葉時期の制御については、休眠打破後に閾値以上の温度を十分量受けることで展葉が起こるとする有効積算温度の考え方により説明できることが古くから知られている。しかしながら、ポプラ等の樹木を中心に冬芽の休眠打破を制御する遺伝機構についての知見が得られてきている一方で、休眠打破後に樹木が温度情報をどのような遺伝子を通して受け取り、展葉時期を制御しているのかについては、不明な点が多い。そこで本研究では、コナラを材料に、遺伝子発現解析から休眠打破後の温度に応答した展葉制御機構の解明に取り組んだ。まず、温度が異なる条件でコナラの芽および葉を採取し、網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、温度に応答して発現が変化し、展葉を制御する可能性のある候補遺伝子を得た。本発表では、遺伝子制御ネットワークの結果も含め、温度が展葉を制御する際の遺伝子間の制御関係について、議論したい。 |
著者氏名 | ○小林正樹1 ・ 宮崎祐子2 |
著者所属 | 1国際農林水産業研究センター林業領域 ・ 2岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域 |
キーワード | トランスクリプトーム, 展葉, コナラ |
Key word | transcriptome, leaf flush, Quercus |