第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PG-36 |
発表題目 | クロマツ穂木の成長特性へのマツ属中間台木の影響 The influence of interstock on scion growth of top grafted pinus thunbergii |
所属 | 青森県産業技術センター林業研究所 |
要旨本文 | アカマツやクロマツの造林用種子を生産する採種園では、剪定による採種木の低樹高化と種子生産の安定性を両立させることが難しく、年々高木化する採種木の管理に多くの労力を費やしている。本研究では高木にはならない特徴(樹高は12年で2-3m程度しか成長せず、傘型の樹形になる)を持つアカマツの園芸品種である多行松に着目し、当年枝やその針葉について形態学的調査を行い、アカマツ・クロマツ精英樹との相違点を整理した。さらに多行松とアカマツを中間台木として用いた場合のクロマツ穂木の成長特性への影響を明らかにするため、多行松を中間台木とした接ぎ木苗(穂木:クロマツN-1/中間台木:多行松/台木:クロマツ実生)、アカマツを中間台木とした接ぎ木苗(穂木:クロマツN-1/中間台木:アカマツH-1/台木:クロマツ実生)、採種木として通常用いられる接ぎ木苗(穂木:クロマツN-1/台木:クロマツ実生)を同時期に増殖し、その後、約3年間の成長特性を調査した結果を報告する。多行松を中間台木として用いることで低樹高化した採種木へと改良を図ることができれば、採種園の維持管理に必要な剪定や球果採取作業の省力化と安全性の向上に貢献できると考えられる。 |
著者氏名 | ○中島剛 |
著者所属 | 青森県産業技術センター林業研究所 |
キーワード | 接ぎ木, 中間台木, クロマツ |
Key word | graft, interstock, pinus thunbergii |