第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 531 |
講演番号 | PG-8(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | ウリハダカエデで見られた早春の樹液滲出量・樹液糖度と繁殖状況との関係 Relationship between the reproduction and the sap status in Acer rufinerve. |
所属 | 岩手大学大学院 |
要旨本文 | 現在、日本に自生しているカエデ属樹木の樹液を利用した事業が各地で広がってきている。しかし、カエデ属樹木の樹液滲出量・樹液糖度は樹種、個体ごとに大きく異なるため、効率的な樹液採取は困難である。よって本調査では、日本固有種であり他のカエデ類と比べて樹液滲出量が多いことが確認されたウリハダカエデを調査対象とし、その樹液滲出量・樹液糖度に関係している特性を明らかにすることを目的とした。2022年度の調査では、早春に滲出する樹液量と樹木の成長や繁殖に関わる様々な形質の関係を調べたところ、樹液量(糖量)が多い個体では種子生産を行なう個体が多いことが確認された。これは、コストのかかる種子生産に対して、早春から樹冠の枝に養分を送り、秋の種子生産に備えていたためと推察した。本研究では、前年(2022年)の繁殖状況と翌年(2023年)の樹液量(糖量)にも何らかの関係が見られると予想し、2023年も継続して樹液滲出量・樹液糖度・種子生産量を調べた。本発表では両年の調査から、2年間のウリハダカエデの繁殖パターンと樹液滲出量・樹液糖度との間にはどのような関係が見られるのかを検証し、その結果を報告する。 |
著者氏名 | ○齋藤楓華 ・ 真坂一彦 ・ 松木佐和子 |
著者所属 | 岩手大学農学部 |
キーワード | 性表現, 種子生産, デンドロメータ |
Key word | sex expression, seed production, dendrometer |