第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PH-13(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | モミ苗木における幹枝の形態とフェノロジー Morphology and phenology of the stem and branches in Abies firma saplings |
所属 | 京都府立大学 |
要旨本文 | 炭素同化器官である針葉が、枝全体に一様に付着する針葉樹では、枝の伸長成長がエネルギー生産に直結する。そのため、枝の成長様式を把握する事は、個体の炭素蓄積量に影響する要因を考察する際に不可欠と言える。1年あたりの枝と幹の伸長量及び肥大量は、気候などの周辺環境の変動に対して必ずしも同じ応答を示さず、結果として各成長量の年変動は一致しないことが分かりつつある。したがって、幹の年輪幅のみから推定する個体の炭素蓄積量は正確でない可能性がある。さらに、枝の成長フェノロジーが分かれば、どの時期の光合成が幹枝の成長に影響するのかを推定できる。また、幹枝の成長時期の差の有無が分かれば、気候応答解析の際に幹枝を分ける必要があるか否かを知る事ができる。 本研究は、モミ(Abies firma)苗木33個体を対象に、当年枝の伸長成長及び幹の肥大成長のフェノロジーの違いの有無を、異なる位置の枝間や幹と枝とで比較することを主な目的とした。各個体の当年生シュート5本の伸長成長、及び枝下の肥大成長を約1週間毎に生育期間が終了するまで計測した。これらの測定をもとに、個体の上部と下部との枝の成長パターンの違いなどについて報告する。 |
著者氏名 | ○神代花穂1 ・ 田邊智子2 ・ 隅田明洋3 |
著者所属 | 1京都府立大学生命環境学部 ・ 2京都大学生存圏研究所 ・ 3京都府立大学生命環境科学研究科 |
キーワード | モミ苗木, 当年枝, 伸長成長, 肥大成長, フェノロジー |
Key word | Abies firma saplings, current-year shoots, elongation growth, diameter growth, phenology |