第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PH-26(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 暖温帯二次林と冷温帯老齢林における樹木群集動態と機能形質との関係 Effect of functional traits on forest dynamics in warm-temperate secondary and cold-temperate old-growth forests |
所属 | 名古屋大学 |
要旨本文 | 利用されなくなり、二次遷移の段階にある二次林と成熟した老齢林とでは、樹木群集の形質が異なる可能性がある。日本に多く見られる二次林と老齢林の樹木群集を対象に、形質の特徴を把握し、森林動態との関係を解明することは、森林の機能変化予測などにつながると考えられる。 そこで本研究では、愛知県の瀬戸市・海上の森の二次林と段戸モミ・ツガ希少個体群保護林の老齢林に設定された合計5つのプロットを用いて、2つ森林タイプの樹木群集の形質特性を明らかにするとともに、森林動態(成長と生残)に影響を及ぼす形質を特定することを目的として、毎木調査(2015-2020年)と主要樹種(22~25種)の形質の定量を行った。 葉や材の形質特性は二次林と老齢林とで異なることが分かり、主成分分析の結果より、PC1は葉の窒素含有量、比葉面積と葉の乾物含有量と関連しており、PC2は葉の炭素含有量と材密度と関係があった。二次林では材密度が低い樹種の成長が速く、葉の炭素含有量が低く、葉の乾物含有量が高い樹種の生残が良かった。また両森林とも、葉の窒素含有量が低い樹種では生残率が高い傾向が認められた。 |
著者氏名 | ○策勒格尓 ・ 弓桁侑季 ・ 朝日莞二 ・ 勝浦柊 ・ 渡辺直登 ・ 中川弥智子 |
著者所属 | 名古屋大学大学院生命農学研究科 |
キーワード | 機能形質, 生残率, 森林タイプ |
Key word | functional trait, survival rate, forest type |