第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PH-28(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 大台ヶ原の針広混交林における森林面積の長期変動:面積は減少しているか
Long-term changes of forest area in the mixed conifer-broadleaved forests of Mt. Ohdaigahara
所属 三重大学
要旨本文 大台ヶ原東部の東大台における森林では,過去の台風による林冠木の倒伏,過剰に増加したニホンジカの樹幹剥皮による林冠木の枯損,さらにそれらが原因となって下層のササが繁茂した。その結果,森林が衰退し,ササ草原に変化してきた。空中写真を用いて東大台の主稜線におけるササ草原の面積拡大を報告した例はあるものの,森林面積の変動およびそれをもたらす要因については明らかにされていない.本研究では,1976年,1982年,1996年,2008年,2019年に撮影された空中写真をオルソ化して用い,東大台における43年間の森林面積の変動を明らかにした。東大台の稜線および西側の斜面に100×100mの調査プロットを24ヶ所設定し,各プロットの森林面積を計測した。その結果,森林面積が大幅に減少したプロットがあるのに対し,年によっては森林面積が増加したプロットが少なからず存在することが明らかとなった。さらに,プロットの地形的特性が,森林面積の変動に影響を及ぼしているかについて調べ,標高が森林面積の減少率に影響した期間があることを明らかにした。
著者氏名 ○田中紅羽1 ・ 板谷明美2 ・ 木佐貫博光2
著者所属 1三重大学生物資源学部 ・ 2三重大学大学院生物資源学研究科
キーワード 大台ヶ原, 森林面積, 空中写真
Key word Mt. Ohdaigahara, forest area, aerial photograph