第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PH-43 |
発表題目 | 実生由来のモウソウチクにおける一斉開花後衰退過程 Decline process after mass-flowering of seedling-derived moso bamboo |
所属 | 森林総合研究所関西支所 |
要旨本文 | タケササ類は一斉開花・一回結実の特性を有する多年生植物として知られる。一斉開花時には多量の栄養が地上部(特に花序)へ再配分され、その後の地上部器官の衰退過程については一定の理解が進んできた。一方で、地下部(地下茎)の衰退過程については未だ理解が進んでおらず、「一斉開花後に地下茎の形質がどのように変化し枯死に至るのか、生残するのか?」や「地下部に貯蔵された栄養は使い切られるのか?」といった基本的な問いに答えることがこれまでできていない。本研究では、モウソウチクを材料とし、これらの問いに取り組んだ。調査は、京都大学上賀茂試験地のタケ見本園に植栽されている実生起源のモウソウチク3区画:2021年夏一斉開花区、2022年夏一斉開花区、2023年未開花区、で行った。2023年5月に各区画から縦横30㎝×30㎝、深さ30㎝のブロックを5つずつ掘り起こし、地下茎の諸形質を測定した。さらに、地下茎を実験室に持ち帰り、電解質漏出、材密度の測定、CN分析、横断面の解剖学的観察を行った。今回の発表では、3区画で得られた結果を紹介し、区画間の比較を通して、モウソウチク一斉開花後の主に地下部の衰退過程を考察する。 |
著者氏名 | ○小林慧人 ・ 小笠真由美 ・ 山下直子 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 |
キーワード | 一回繁殖, タケ類, 地下部 |
Key word | monocarpy, bamboo, belowground |