第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PH-44 |
発表題目 | 東近江市・河辺いきものの森におけるハチク林の開花・枯死状況 Flowering and dying of Phyllostachys nigra var. henonis bamboo forests in Kawabe-ikimononomori in Higashi-omi. |
所属 | 滋賀県立大学 |
要旨本文 | 現在、日本各地で竹林拡大が問題となっている。その一方で最近ではハチクの開花・枯死が報告されている。本研究の調査地、滋賀県東近江市にある愛知川河辺林の「河辺いきものの森」(面積約15 ha)には、落葉広葉樹林と常緑広葉樹林とともにハチク林(面積2 ha弱)があり、2020年と2023年に開花が確認されている。竹林の開花・枯死についてはまだ不明な点が多く、一方でこの開花・枯死のありようが以後の竹林あるいはその枯死後の植生動態を大きく規定する。そこでこの研究では、調査地のハチク林の開花・枯死を含めた植生状況を明らかにすることとした。調査地内のハチク林のうち、2020年および2023年に開花したパッチと未開花の場所それぞれに調査区(20 m×20 m)を設置し、胸高直径1 cm以上のすべての木および竹稈について毎木調査を行った。生稈と立ち枯れ稈をあわせた本数密度は、未開花区>23年開花区>20年開花区となったが、枯死稈率は未開花区で高かった。23年開花区では約4割、20年開花区でも約3割の稈は部分的に葉をつけていた。また葉のないものでも稈に緑色が残って枯れていないものが多かった。 |
著者氏名 | ○籠谷泰行 ・ 長谷川竜登 ・ 中村薫 ・ 小柳泰文 |
著者所属 | 滋賀県立大学環境科学部 |
キーワード | ハチク林, 開花, 枯死, 東近江市 |
Key word | Phyllostachys nigra var. henonis forest, flowering, dying, Higashi-omi |