第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PH-48 |
発表題目 | ナラ枯れ跡地の更新状況 Regeneration status of after mass mortality of canopy trees by Oak wilt disease |
所属 | 鳥取県林業試験場 |
要旨本文 | 鳥取県内でカシノナガキクイムシが病原菌を媒介する伝染病である「ナラ枯れ」が確認されてから約30年が経過するが、被害は県内各地に拡大し現在も収束していない。ナラ枯れにより、本県広葉樹林の主要構成樹種の1つであるナラ類が集団で枯損しており、更新が困難な森林等では、土砂災害防止、水源かん養などの森林の持つ公益的機能の低下が懸念される。鳥取県においては、ナラ枯れ跡地の更新状況を詳細に調査された事例は少なく、更新困難な森林等の実態は明らかになっていない。そこで、2022年7月~2023年10月に県東中部のナラ枯れ被害を受けてから5年以上経過した林分で植生調査を行った。植生調査にあたっては10mの方形プロットを17箇所設定し、上層木と下層木の樹高、胸高直径を毎木調査し、林床植生の被度、平均植生高を調査した。10mの方形プロットの外側四隅に1mの方形プロットを設定し、木本稚樹の樹種と成立本数を調査した。また、地形、土壌及びシカ被害など更新に影響すると考えられる要因についても調査した。今回行ったナラ枯れ跡地の植生調査から、高木性樹種等の更新状況を分析し、自然状態で健全な森林への更新の可能性について検討した。 |
著者氏名 | ○三浦功次 |
著者所属 | 鳥取県林業試験場 |
キーワード | ナラ枯れ, 更新, ギャップ |
Key word | oak wilt disease, regeneration, gap |