第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PI-15
発表題目 ユーカリ3種の活着および初期成長に及ぼす土壌理化学性の影響
Effect of soil physicochemical properties on survival and initial growth of three Eucalyptus species.
所属 東京農工大学
要旨本文 世界各地で造林実績のある早生樹ユーカリの日本での導入を検討するため、比較的低温や風害への耐性を有するユーカリ属3種の造林試験を、栃木県佐野市に位置する東京農工大学FM唐沢山のスギ・ヒノキ人工林伐採地において実施し、初期成長及び活着に及ぼす土壌理化学性の影響を調査した。2023年4~5月に各樹種40本ずつ苗高30~50cmのコンテナ苗を植栽した試験区を6区画設置し、植栽時に基肥としてN:P:K=8:8:8を100g/本施肥した通常区、基肥に加えて2023年7月に熔りん肥を100g/本追肥した追肥区を各3区画ずつ設けた。2023年12月時の平均樹高・生存率はE. Benthamii、E. Fastigata、E. Nitensの順に、通常区が294±49cm・95%、232±67cm・77%、220±63cm・73%、追肥区が304±58cm・92%、236±53cm・85%、214±62cm・79%となり、本試験地ではいずれの樹種も植栽時の4倍を超える樹高に成長し、樹種間差はあるものの追肥の有無で差は見られなかった。発表では、根本直径や土壌化学性、土壌微生物バイオマスN量も加えて議論する。
著者氏名 ○赤間宥紀1 ・ 戸田浩人2 ・ 崔東寿2 ・ 半智史2 ・ 石井佑樹3
著者所属 1東京農工大学大学院農学府 ・ 2東京農工大学大学院農学研究院 ・ 3東京農工大学農学部
キーワード ユーカリ造林, 北関東, 施肥, 窒素無機化, 有効態リン
Key word Eucalyptus plantation, Northern Kanto, Fertilization, Available phosphate, Nitrogen mineralization