第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PI-16 |
発表題目 | トドマツ心材含水率はなぜばらつくのか -土壌を主とした各種要因との関係- Responsible factors for producing wetwood in Abies sachalinensis, mainly based on soil conditions |
所属 | 北海道立総合研究機構林業試験場 |
要旨本文 | トドマツには、心材含水率が通常よりも高くなる水食いという現象が知られており、含水率のばらつきによる乾燥工程の複雑化・高コスト化が懸念されている。そこで、水食いの実態と要因の解明のため、1林分における心材含水率のばらつきの把握と、土壌条件など立地要因の影響を検討した。北海道豊頃町の44年生トドマツ人工林において、土壌の含水率・硬度・透水性、立木位置と地形モデルから得られる立地要因などを測定したのち、間伐木52本を対象に、心材に占める水食い材の割合と心材含水率を測定した。胸高位置で水食いを含む個体は全体の93%であったが、半数以上の個体で、心材に占める水食い材の割合が10%以下に留まったことなどから、本試験地は水食いが発生しても程度が低い、あるいは水食いの進行が遅い林分と考えられる。また、水食い材の割合と心材含水率は有意な正の相関を示した (r = 0.84)。胸高位置での心材含水率を目的変数とした重回帰分析の結果、個体サイズや土壌含水率、相対標高の影響が認められた。水食い材の発生程度の低い林分だったものの、立地要因によっては心材含水率が高い個体が生じうる可能性が示唆された。 |
著者氏名 | ○米澤美咲1 ・ 石塚航2 ・ 松本和茂3 |
著者所属 | 1北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場 ・ 2北海道立総合研究機構 ・ 3北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場 |
キーワード | 水食い材, 土壌含水率, 土壌硬度, 透水性, 微地形 |
Key word | Wetwood, Soil moisture content, Soil hardness, Water permeability, Microtopography |