第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PI-22 |
発表題目 | 埋立造成後50年が経過した森林の土壌炭素蓄積量 Soil organic carbon (SOC) accumulation in anthropogenic soils in a forest 50 years after reclamation. |
所属 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所 |
要旨本文 | 近年相次ぐ自然災害からの復興では盛土・切土を生育基盤とした森林整備が増えている。重機使用が一般的な土木工事で整備される造成土は、植栽木の活着・生育不良を誘引するほど強く圧密されており、自然土壌とは著しく異なる劣悪な土壌環境である場合が多い。本研究では、開発地造成土における時間経過に伴う森林発達とそれを支える土壌生産力の変遷の解明を目的に、過去の埋立造成の記録確認、土壌断面調査・分析、成長錘コアの年輪解析を行った。調査地は海浜部を噴上砂で埋立造成した場所で、植栽基盤として黒土を客土(~2m厚)した黒土客土区と黄土を主に客土した黄土客土区がある。黄土客土区では部分的に黒土が混入していた。黄土客土区は表土付近を除き概ね硬く締まっていたが、黒土客土区には深部まで軟らかな土層が確認された。土壌分析の結果、1m深までの土壌炭素蓄積量は黒土客土区で48.6±0.9kg/m2、黄土客土区で26.1±8.3kg/m2であった。造成直後に植栽され現在林冠を構成するクスノキを対象として、埋立造成後50年間の樹木成長速度を年輪解析で調べた結果、年間4~27mmの肥大成長が認められ、旺盛な成長経過が確認できた。 |
著者氏名 | ○小野賢二1 ・ 木田仁廣1 ・ 川東正幸2 ・ 小森谷あかね3 ・ 今矢明宏4 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所 ・ 2東京都立大学地理環境学域 ・ 3千葉県中部林業事務所 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 |
キーワード | 土壌炭素, 人工土壌, 埋め立て地, 都市緑地, グリーンインフラ |
Key word | Soil carbon, Man-made soils, Reclaimed land, Urban green space, Green infrastructure |