第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PI-23 |
発表題目 | デジタルソイルマッピングによる全国の森林土壌窒素マップの作成 National-scale soil nitrogen map in Japanese forest using digital soil mapping |
所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
要旨本文 | 土壌の全窒素濃度やCN比は、植物の成長や有機物の分解等を介して生態系の炭素循環と密接に関わっている。しかし、広域スケールでの空間変動はよく分かっておらず、国・地球規模での気候変動研究や生態モデルにおける不確実性要因となっている。本研究は林野庁森林吸収源インベントリ情報整備事業における森林土壌の調査データを活用することにより、土壌窒素に関する全国マップを作成することを目的とした。約2400地点から採取した土壌0-5、5-15、15-30 cmの全窒素濃度とCN比を教師データ、地形(例:標高・傾斜)・植生指数・気象(例:降水量・気温)・テフラ層厚等を説明変数データとしたランダムフォレストモデルを構築し、10mの空間解像度で全国の全窒素濃度・CN比を予測・マッピングした。その結果、全窒素濃度マップはおおむね既存の土壌炭素濃度マップと同様の空間パターンを示し、九州・東日本や北海道で濃度が高かった。一方、CN比は中国・四国等で高く、九州・北海道等で低かった。なお、全窒素濃度とCN比のマップのR2はそれぞれ0.19、0.20であり、全炭素濃度と比べて低かった。今後、データの精査を進めてモデル精度を向上させる必要がある。 |
著者氏名 | ○山下尚之 ・ 相澤州平 ・ 川西あゆみ ・ 今矢明宏 ・ 橋本昌司 ・ 古澤仁美 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 |
キーワード | デジタルソイルマッピング, ペドメトリクス, 土壌窒素, 機械学習 |
Key word | Digital soil mapping, Pedometrics, Soil nitrogen, Machine learning |