第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PI-31 |
発表題目 | 苗場山ブナ林の異なる標高における土壌呼吸特性 characteristics of soil respiration along elevation gradients at Japanese beech forests in the Naeba mountains |
所属 | 静岡大学 |
要旨本文 | 森林生態系のCO2収支において土壌呼吸によるCO2放出は重要な構成要素のひとつである。土壌呼吸は温度環境に強く制限されており、気候変動に伴う温度上昇は土壌呼吸によるCO2放出にも大きな影響を及ぼすと予想される。一方、温度環境は季節変化に加え、標高により異なる。対象とする苗場山では約1000mの標高差でブナ林が分布しており、標高間で温度環境が異なることから、土壌呼吸の温度応答特性に違いがあると考えられる。本研究では、異なる標高で生育するブナ林を対象に土壌およびリターのCO2放出における温度応答特性を測定し、異なる温度環境が土壌呼吸特性に及ぼす影響について検討する。 新潟県苗場山のブナ林を対象とし、標高550m~1500mに分布する異なる標高の10地点を対象地として選定した。7月と11月に対象地から土壌およびリターを採取して実験室に持ち帰り、実験開始まで温度7℃のインキュベータ内で保存した。CO2放出速度の測定には赤外線分析計(LI-820, LICOR)を含む閉鎖系測定システムを用い、インキュベータで温度制御しながら温度変化に対するCO2放出特性を求めた。 |
著者氏名 | ○楢本正明 ・ 近藤千大 ・ 飯尾淳弘 |
著者所属 | 静岡大学農学部 |
キーワード | 土壌呼吸, 標高勾配, ブナ林 |
Key word | soil respiration, elevation gradients, beech forests |