第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PI-33 |
発表題目 | バイオ炭およびスラグ肥料を施用したヤナギ3種の生存率と初期成長 Survival and initial growth of three willow species by application of biochar and steel slag |
所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 |
要旨本文 | 小型ガス化熱電併給装置(CHP)から生成するバイオ炭と鉄鋼生産に伴って生成するスラグを有効活用するため、それらの施用効果を3種のヤナギ栽培で検討した。 茨城県かすみがうら市に位置する森林総合研究所の千代田苗畑において、2022年7月初旬にバイオ炭およびスラグ肥料を施用して、バイオ炭(10 t/ha)区、バイオ炭(2t/ha)区を各9、バイオ炭(2t/ha)・スラグ区を8、対照区16プロットの計42小プロットを設置した。小プロット設置後11日後に、タチヤナギ、ジャヤナギ、オノエヤナギ苗、各168個体を各小プロットに12本ずつ樹種ごとに植栽し、天水で栽培した。 1年後、ジャヤナギは処理に係わらず163個体が生存した一方、1ヶ月経たずしてオノエヤナギは2個体を残して枯死し、タチヤナギも個体数が半減した。オノエヤナギとタチヤナギの枯死は、草本による被陰の影響もあるが、夏季の高温・乾燥による影響によるものと推測され、苗の生存に対する施用の影響は明瞭ではなかった。その後の成長に関して、ジャヤナギはバイオ炭(10t/ha)区とバイオ炭・スラグ区が他区と比べて成長が良く、施用が成育に影響した可能性が示唆された。 |
著者氏名 | ○山田毅1 ・ 香山雅純2 ・ 小泉匠平3 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所植物生態研究領域 ・ 3日本製鉄株式会社 |
キーワード | ヤナギ, 生存率, 初期成長, 土壌化学性 |
Key word | willow, survival, initial growth, soil chemical properties |