第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PJ-1 |
発表題目 | メタ統計的極値分布を用いた日本全域の確率雨量の推定 Rainfall extremes estimated by metastatistical approach in Japan |
所属 | (国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
要旨本文 | 土砂災害の発生危険性の判定には,確率雨量が有用な情報となる。確率雨量は,年最大降雨量に一般化極値分布(GEV)を適用することで推定されてきた。この手法は,解析に用いるデータの数が降雨の観測年数に限られる。そのため,観測年数が少ない場合には台風の有無等による年変動の影響を強く受け,確率雨量の推定精度が低下する可能性がある。この課題に対処するため,観測された全ての降雨量を使用したメタ統計的極値分布(MEV)に基づいて確率雨量を推定する手法が提案されている。この手法では,観測年数によらず,高精度な確率雨量の推定が期待できるが,日本での適用例は少ない。そこで,日本全国のアメダス観測所の中で,降雨量が約40年以上欠測率10%以下で記録されている計648ヵ所を対象として,MEVおよびGEVで推定した確率雨量を比較した。その結果,MEVで推定された確率雨量は,GEVで推定されたものよりも小さくなる傾向があった。また,MEVでは確率雨量が北から南に向かって高いという明確な地域性が見られるのに対し,GEVではそのような地域性が不明瞭であった。 |
著者氏名 | ○經隆悠 ・ Slim Mtibaa |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 |
キーワード | 降雨, リターンピリオド, メタ統計的極値 |
Key word | Rainfall, Return period, MEV |