第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PJ-23(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 土壌水分収支法による幼齢カラマツ人工林の蒸散特性 Transpiration characteristic of young larch plantation using soil water budget |
所属 | 東京農業大学 |
要旨本文 | カラマツは昨今、造林樹種として注目され、寒冷地ではスギと並ぶほどの人工造林面積を持つが、蒸散量を計測した研究例がほとんどない。さらに近年、造林数の増加に伴い、カラマツの植林が進められており、幼齢林の面積が増加しつつある。したがって、今後増加してゆくであろう幼齢カラマツ人工林の水消費量およびその季節性を調べることが必要である。よって本研究では土壌水分収支法を用いた蒸散量の計測によって、幼齢カラマツ人工林の蒸散特性を検討した。調査地は岩手県八幡平市大更にある樹齢13年の人工林にて行う。本研究で用いた土壌水分収支法は、他の手法と比較して土壌水分センサーの設置や蒸散量の算出方法が簡易であるという利点を持つ一方、土壌水分の空間的なばらつきの影響を大きく受けるという欠点がある。そのため本研究では、調査プロットに6か所、各箇所4深度(10、20、40、60 cm)に土壌水分センサーを設置した。観測の結果、蒸散量は4月頃に増加を始め、5~6月頃にピークを迎えた後、7月以降緩やかに蒸散を減少させるという季節性が見られた。 |
著者氏名 | ○相澤壮真 ・ 佐藤貴紀 ・ 橘隆一 |
著者所属 | 東京農業大学地域環境科学部 |
キーワード | 土壌水分収支法, 蒸散特性, カラマツ, 幼齢林 |
Key word | soil water budget, transpiration characteristic, larch, young plantation |