第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PJ-39
発表題目 施業履歴の異なるヒノキ林の2流域における流出量等の比較(第2報)
Comparison of runoff,etc. in two catchments of Japanese cypress forest with different operation (II)
所属 岐阜県森林研究所
要旨本文  間伐が森林の水源かん養機能に及ぼす影響を確認するため、岐阜県白川町の約50年生ヒノキ人工林を対象に、2015/2016年冬期に全層間伐(本数率・材積率30%)を行った流域(間伐流域)とその対照流域(無間伐流域)(各々約5ha)における河川流出量を継続調査した。 2023年(間伐後7年目)に間伐流域の林冠閉鎖を確認した。2016年7月から2023年12月までの期間について流出量を比較した。期間中を通して、低水時の流量は間伐流域の方が無間伐流域よりも多い傾向がみられた。ただし、間伐流域では、低水の期間のうち2018/2019年冬期の流量が他の冬期と比較して減少し、無間伐流域よりも少ない状態が継続した。 豊水時の流量の変化を検証するため、ハイドログラフにて両流域を比較したところ、流量ピーク後の減衰過程に明確な差はなかった。低水時の特徴を検証するため、単年次ごとの流況曲線にて両流域を比較したところ、夏期(7月~9月)の渇水日の流量は、間伐流域の方が多い傾向がみられた。
著者氏名 ○久田善純1 ・ 渡邉仁志1 ・ 大洞智宏2
著者所属 1岐阜県森林研究所 ・ 2岐阜県立森林文化アカデミー
キーワード ヒノキ林, 間伐, 流出量, 渇水期
Key word Japanese cypress forest, thinning, runoff, drought period