第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PJ-40 |
発表題目 | 石川県の森林流域における夏季と積雪期の流出経路の比較 Comparison of runoff pathways between summer and snow season in forested watersheds in Ishikawa Prefecture, Japan |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | 温暖多雪地域において夏季と積雪期の流出経路を比較するため、石川県農林総合研究センター林業試験場(北緯36°26‘、東経136°38’)において、2017年より降水、林内雨、河川水、土壌水および地下水を月1回の頻度で定期的に採水した。解析の対象とした夏季の降雨流出として、2017年8月7-10日(降水量256.5mm、流出量117.1mm)の河川水を自動採水器により1時半間ごとに採水した。また、積雪期の流出として、2018年3月5-27日の河川水を3-4時間ごとに自動採水器で採水した。この間、たびたび降水があったが、3月1日に1.3mを超えていた積雪が3月20~23日にかけてのまとまった降雨(76mm)により27日までに消雪した。採水した水の溶存イオン濃度、安定同位体比およびSiO2を分析した。解析方法は河川水の流出成分を林内雨、地下水、土壌水と仮定して、NO3-とSiO2を用いて、3成分のハイドログラフの成分分離を行った。この結果、夏季の降雨流出では、流量のピークまでは地下水と土壌水が同じくらいの割合で流出し、ピーク後に地下水の割合が増えていた。一方、積雪期の流出では主に地下水が流出していた。 |
著者氏名 | ○久保田多余子1 ・ 伊藤優子2 ・ 高瀬恵次3 ・ 小倉晃4 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 ・ 3石川県立大学生物資源環境学部 ・ 4石川県農林総合研究センター林業試験場 |
キーワード | 流出経路, 石川県, 水の安定同位体比, 溶存イオン濃度 |
Key word | runoff pathway, Ishikawa Prefecture, water stable isotope, dissolved ion concentration |