第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PJ-43 |
発表題目 | 森林理水試験地に対するTOPMODEL型タンクモデルの適用 Application of TOPMODEL-based tank model for forested watersheds |
所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
要旨本文 | TOPMODEL型タンクモデルはタンクモデルの枠組みにTOPMODELの考え方を応用した流出モデルであり、計算に必要なパラメータ数が少ないことからシミュレーション等への応用が期待できる。しかし、現状では特定の流域に対する適用にとどまるため、用いられるパラメータが流域に応じてどの程度の値を取り得るのかは分からない。そこで本研究では、メッシュデータとして利用可能な標高データや気象データを用いて日本各地の森林理水試験地に対して当該モデルを適用するとともに、各パラメータの推定を試みた。この際、各流域で観測された流出量との適合度を調べ、パラメータが最適化された場合の適合度を踏まえたパラメータ推定の不確かさも検討した。その結果、流域の保水性を表すパラメータは流域によって大きく変化するのみならず、推定にあたって用いる指標が洪水に焦点を当てるか渇水に焦点を当てるかによっても異なるパラメータが推定された。また、仮定する遮断蒸発の総量が大きく異なるとしても、最適化されたパラメータセットと同程度の適合度が得られるケースが多数見られた。 |
著者氏名 | ○籾山寛樹1 ・ 熊谷朝臣2 ・ 清水貴範1 ・ 阿部俊夫1 ・ 壁谷直記1 ・ 久保田多余子1 ・ 黒川潮1 ・ 澤野真治1 ・ 玉井幸治1 ・ 細田育広1 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科 |
キーワード | 水流出, 蒸発散, 洪水, 渇水, equifinality |
Key word | runoff, evapotranspiration, flood, drought, equifinality |