第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PJ-44 |
発表題目 | 地震による森林植生の変化が地下水と河川の水質に及ぼす影響 Effects of changes in forest vegetation caused by earthquakes on groundwater and river water quality |
所属 | 公立千歳科学技術大学 |
要旨本文 | 地震等により大規模な斜面崩壊が発生し、植生や森林土壌が失われた森林域では、降雨時に雨水浸透が起こり難くなり、地下部へ涵養される雨水が減少すると考えられる。また、土壌有機物の流亡によって森林域における地下水や河川の水質が変化する可能性がある。しかし、斜面崩壊による植生被覆率の変化が森林域の地下水や河川の水質にどのような影響を及ぼすかは不明である。このことを解明するため、北海道胆振東部地震による斜面崩壊を被った2流域(崩壊小・大)と崩壊がみられなかった流域(崩壊無)において河川の流量観測と月1回の河川水と飽和帯地下水(以下、地下水)の採水を行い、それらの溶存有機炭素(DOC)と二酸化ケイ素(SiO2)の分析を行った。地下水と河川水のSiO2濃度に3流域間での差は見られなかった。一方、河川水では崩壊無と崩壊小のSiO2負荷量が崩壊大よりも約3.8倍高く、DOC負荷量においても約3.0倍高かった。これらの結果から、森林では斜面崩壊が生じると地下部へ涵養される雨水や溶存有機物が減少し、SiO2やDOCの負荷量が低下することが推察された。本発表では出水時の結果についても報告する。 |
著者氏名 | ○高橋大登1 ・ 井手淳一郎1 ・ 荒田洋平2 |
著者所属 | 1公立千歳科学技術大学理工学部 ・ 2北海道立総合研究機構林業試験場 |
キーワード | 地震, 地下水, 水質, EMMA |
Key word | earthquake, groundwater, water quality, EMMA |