第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PJ-56 |
発表題目 | ヒノキ人工林における列状間伐後蒸散量の長期変動およびその要因 Long-term variation and its factors on transpiration after strip-thinning in a Japanese cypress plantation |
所属 | 筑波大学 |
要旨本文 | 本研究では、栃木県佐野市に位置する東京農工大学FM唐沢山における43年生ヒノキ人工林において、50%列状間伐(2011年に実施した)から12年後(2022年)の樹液流観測に基づき、樹冠蒸散量の経年変化を評価した。ヒノキ人工林内に12×13mのプロットを設置し、プロット内のヒノキ本数は間伐前の27本から間伐後の11本になった。樹液流観測は間伐前の10本から間伐後の6本に継続していた。プロット内にヒノキの平均胸高直径は、2011年の間伐前が18.3±3.8cm、2012年の間伐直後が18.7±3.9cm、2022年が24.8±4.7cmであった。2011年以後のDBH年間増加量は0.1cm(2012年と2015年)から1.6cm(2017年)であった。プロット内の辺材面積は間伐以降、年々増加している傾向が見られた。2012年(間伐直後)と比較すると、辺材面積の総増加量は2.3%(2013年)から20.7%(2022年)であった。辺材総面積は0.26m2(2022年)まで増加し、間伐前の辺材総面積(0.39m2)の67.2%であった。一方、年蒸発散量の経年変動が見られた。間伐後の平均日蒸散量変化は2022年の0.29mm/日から2017年の0.62mm/日であった。間伐後に12年を経っても、間伐前と同じ蒸散量には達していない傾向が見られた。 |
著者氏名 | ○邱湞瑋1 ・ 五味高志2 ・ 恩田裕一3 ・ 橋本朝陽1 ・ 孫新超4 |
著者所属 | 1筑波大学生命環境系 ・ 2名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 3筑波大学アイソトープ環境動態研究センター ・ 4天津大学 |
キーワード | 列状間伐, 蒸散, 長期変化, ヒノキ人工林 |
Key word | strip-thinning, transpiration, long-term variation, Japanese cypress plantation |