第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月10日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 543 |
講演番号 | PJ-58 |
発表題目 | 森林保険データの解析に基づく干害と立地の関係―北海道と山口県の比較― Site condition of drought damage stands analyzed from forest insurance data: Comparison between Hokkaido and Yamaguchi |
所属 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
要旨本文 | 干害と立地の関係は、これまで各地における個別の災害事例から検討されてきた。しかし、異なる地域間で同じ立地要因が干害発生に関与しているかは不明である。そこで本研究では、森林保険で全国の契約地から収集された被害データの解析により、干害リスクの高い立地条件が地域間で異なるか明らかにすることを目的とした。2017年度から5年間の保険契約地と被害地のデータを収集した。干害の大部分は1齢級で発生するため、干害および凍害が発生していない1齢級の契約地を無被害地とみなした。5年間の干害報告数が特に多かった山口県と北海道北部について、被害地と無被害地の位置を小班単位で可能な限り特定し、GISに落とした。被害数の多い市町村を対象に、被害の有無を目的変数、各種地形量と土壌、樹種を説明変数として、一般化線形モデルを用いて統計解析した。その結果、山口では急傾斜、道北では緩傾斜・低標高・凹地という対照的な地形因子が、干害が起こりやすい条件として選択された。干害リスクの高い立地条件は、山口では土層厚が薄い急斜面、道北では重粘土が分布する緩傾斜の台地上と、地域間で異なることが示唆された。 |
著者氏名 | ○岩崎健太1 ・ 鈴木覚1 ・ 飛田博順2 ・ 勝島隆史3 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林災害・被害研究拠点 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所植物生態研究領域 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 |
キーワード | 干害, 地形解析, GIS, 森林土壌, 森林保険 |
Key word | drought damage, terrain analysis, GIS, forest soil, forest insurance |