第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2024年3月8日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PJ-9(学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 災害リスク軽減のための森林施業のあり方に関する研究~球磨川流域を事例に~ Forest Operations for Disaster Risk Reduction:A study of Kuma River Basin |
所属 | 九州大学 |
要旨本文 | 近年、豪雨災害が激甚化する中で、皆伐地や路網起源の土砂災害の増加が指摘されている。災害リスクを軽減するためには、地質や気候等の素因を踏まえた上で施業方法や路網整備などの森林管理について見直すことが求められる。熊本県は素材生産量全国6位の林業県であり、かつ豪雨による洪水・土砂災害被害も多い。同県では令和2年7月豪雨を機に「林地保全に配慮した伐採ガイドライン」を作成している。本研究では、2020年以降の土砂災害発生データと森林簿(地質、樹種、林齢、所有属性、保安林、施業履歴等)、土砂災害警戒区域・山地災害危険区の2つの指定危険地データを用いて、山地災害発生場所の素因および社会的特性を明らかとすることを目的とする。対象地は県内の素材生産量の約45%を占める球磨川地域森林計画区のうち令和2年7月豪雨にて土砂崩れによる人的および家被害件数の多かった6市町村とした。その結果、2020~2023年度に特定可能だった431箇所の山地災害発生箇所のうち38.5%が2つの指定危険地と一致していたことなどが明らかとなった。指定地以外での災害発生特性を含め考察し、災害リスク低減のための森林施業のあり方を検討する。 |
著者氏名 | ○中尾佐織1 ・ 藤原敬大2 ・ 佐藤宣子2 |
著者所属 | 1九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 2九州大学大学院農学研究院 |
キーワード | 熊本県, 伐採ガイドライン, ECO-DRR, 森林簿, 豪雨災害 |
Key word | Kumamoto Prefecture, Logging Guidelines, ECO-DRR, Forest Registration, Heavy Rainfall |